年中行事カレンダー — 地域差もそのまま示します

計算ツール

1900年〜2100年に対応しています

年を指定すると、その年の年中行事を日付順に表示します。 日付が年によって動く行事(節分・彼岸・土用の丑の日・中秋の名月など)も計算して示します。

地域差を、一つの答えに丸めません

年中行事の日付には、地域や家によって異なるものが数多くあります。 「正解」を一つ示すサイトは多いのですが、それは実際には正確ではありません。

本ツールは、地域差のある行事に「地域差」の印を付け、 主な違いを併記します。ご自身の地域の慣習を選んでいただくための情報として示しています。

お盆 — 7月と8月に分かれる

旧暦7月15日だったお盆が、明治の改暦を経て新盆・月遅れ盆・旧暦盆の3つに分かれた経緯を示した図
明治の改暦がお盆の時期を3つに分けた

お盆はもともと旧暦7月15日を中心に行われていました。 1873年(明治6年)の改暦で新暦に切り替わったとき、対応が地域で分かれます。

呼び方時期主な地域
新盆(7月盆)新暦7月13日〜16日東京・横浜・東北の一部など
月遅れ盆(8月盆)新暦8月13日〜16日全国的に多数派
旧暦盆旧暦7月13日〜15日沖縄・奄美など

8月が多数派になったのは、新暦7月が農繁期と重なったためといわれます。 そのまま新暦7月に行うと農作業に支障が出るため、1か月遅らせた地域が多かったのです。

「お盆休み」が8月中旬を指すことが多いのは、この月遅れ盆が全国的に広まった結果です。

節分は2月3日で固定ではありません

節分は立春の前日です。立春は太陽黄経が315度になる日なので年によって動き、 それに伴って節分も動きます。

年立春節分
2021年2月3日2月2日
2025年2月3日2月2日
2026年2月4日2月3日

2021年の節分が2月2日になったのは124年ぶりのことで、当時話題になりました。 本ツールは立春から計算するため、こうした年も正しく表示します。

土用の丑の日 — 年に2回ある年がある

土用の丑の日は、夏の土用の期間に来る「丑の日」です。 日の十二支は12日周期で巡るため、土用の期間(約18日間)に丑の日が2回入る年があります。 その場合、2回目を「二の丑」と呼びます。

ここで注意すべきなのが、土用の期間の決まり方です。 「立秋の18日前から」と説明されることが多いのですが、正確には太陽黄経が117度に達した時からです。 この2つは年によって1日ずれます。

実際、2025年は黄経117度が7月19日、立秋の18日前が7月20日でした。 18日前で計算すると7月19日の丑の日を取りこぼします。 本ツールは黄経で計算しているため、2023年・2024年・2025年の公表値と一致することを確認しています。

中秋の名月は満月とは限りません

中秋の名月は旧暦8月15日の月です。旧暦の月は朔(新月)から始まるため、 15日目が満月に近くはなりますが、一致するとは限りません。

朔から望(満月)までの日数は、月の軌道が楕円であるために約13.9日から約15.6日まで変動します。 そのため中秋の名月が満月の1〜2日前になる年があります。

本ツールは、秋分を含む朔望月の朔から数えて中秋の名月を求めています。 2024年・2025年・2026年の公表値と一致することを確認しました。 満月の正確な日時は月齢カレンダーでご確認ください。

月遅れで行う行事

お盆以外にも、月遅れで行う地域がある行事があります。本ツールでは地域差として併記しています。

  • 七夕 … 7月7日が一般的ですが、8月7日に行う地域が多くあります(仙台七夕まつりなど)
  • ひな祭り … 3月3日が一般的ですが、4月3日に行う地域があります
  • 端午の節句 … 5月5日が一般的ですが、6月5日に行う地域があります

いずれも、新暦にそのまま移すと季節感が合わないことが背景にあります。 たとえば新暦7月7日は梅雨の最中で星が見えにくく、旧暦の七夕(8月中旬ごろ)のほうが晴れやすいのです。

五節句とは

年中行事のうち、五節句は江戸幕府が公的な祝日として定めたものです。 明治に廃止されましたが、行事としては現在まで続いています。

節句日付別名
人日(じんじつ)1月7日七草の節句
上巳(じょうし)3月3日桃の節句・ひな祭り
端午(たんご)5月5日菖蒲の節句
七夕(しちせき)7月7日笹の節句
重陽(ちょうよう)9月9日菊の節句

1月7日を除き、奇数月の同じ奇数の日が選ばれています。 奇数(陽の数)が重なる日は、かえって陰に転じるとされ、 邪気を払う行事が行われました。

重陽の節句は現在ほとんど行われていませんが、 9が陽の数の最大であることから、五節句のなかで最も重んじられていた時期もあります。

行事に季節の食べ物が伴う理由

年中行事の多くに、決まった食べ物が結び付いています。

  • 七草がゆ(1月7日)… 正月料理で疲れた胃を休める
  • ひなあられ・菱餅(3月3日)… 春の訪れを祝う
  • 柏餅・ちまき(5月5日)… 柏は新芽が出るまで葉が落ちないため子孫繁栄の象徴
  • 土用の丑のうなぎ… 夏バテ対策とされます
  • 冬至のかぼちゃ・ゆず湯… 保存が利く緑黄色野菜で栄養を補う

いずれも季節の変わり目に体調を崩さないための知恵が 行事の形をとって残ったものと考えられています。

年中行事は減っているのか

生活様式の変化で行われなくなった行事がある一方、 新しく定着した行事もあります。

ハロウィン・イースター・ハーフバースデーなどは近年広まったもので、 恵方巻きのように商業的な広がりで全国区になった行事もあります。

行事の内容や意味は時代とともに変わります。 本ツールは現在広く行われている形を示していますが、 ご家庭のやり方が違っても誤りではありません。

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情報の根拠