ご祝儀の金額と作法 — 業界団体の調査では、多くの間柄で3万円が最多

計算ツール

先にお伝えしたいこと — 間柄別の金額には業界団体の調査があります

本ページの金額を使っていただく前に、その出所をお伝えします。

ご祝儀の総額や招待客一人あたりの費用はゼクシィ結婚トレンド調査に、間柄別の1人あたりの最多回答額と平均額は全日本冠婚葬祭互助協会の婚礼に関するアンケート調査にあり、本ツールは広く言われる目安の幅を調査の数値と並べて示すことを表した図
調べたい項目によって、数値の出所が違う

「友人なら3万円」といった間柄別のご祝儀の金額は、全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)が 平成9年度から5年ごとに調査しています。最新は第6回(令和5年度実施)です。

調査主体一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会 広報・渉外委員会
調査対象全互協に加盟する互助会が直営する施設で行われた披露宴の出席者と、 ここ1年に結婚式に参加したインターネットアンケートモニター
調査期間令和5年10月1日〜令和6年3月31日
規模披露宴会場での配布80,000部/回答3,178件/有効回答3,137件

新郎新婦との関係別の金額(令和5年度・全国)

「新郎新婦との関係」は、回答した人から見た関係です。 たとえば「叔父/叔母」は、甥・姪の結婚式に出席した叔父・叔母の回答です。

新郎新婦
との関係
回答数最多
回答額
平均額前回の
最多回答額
(平成29年度)
兄弟/姉妹2213万円60,052円5万円
叔父/叔母4485万円81,629円5万円・10万円(同数)
従兄弟/従姉妹1973万円34,635円3万円
上記以外の親戚32910万円117,568円3万円
職場の上司1633万円37,505円3万円
職場の同僚2753万円31,696円3万円
職場の部下893万円34,921円3万円
取引先183万円28,611円3万円
友人1,2003万円30,960円3万円
その他1973万円130,250円3万円
全体3,1373万円56,299円3万円

報告書によると、友人・取引先・職場の同僚では「3万円」が回答の80%以上、職場の部下で70%、 上司で64%を占めます。一方、親戚では「3万円」の割合が従兄弟・従姉妹で46%、兄弟姉妹で27%、 叔父・叔母とその他の親戚で13%にとどまり、金額が分かれます。

「ふつうはいくらか」を知りたいときは、平均額より最多回答額を見てください。 平均額は少数の高額な回答に引き上げられます。兄弟姉妹は最多回答額が3万円なのに対し、 平均額は約6万円です。

この調査は無作為に選んだ人を対象にしたものではなく、全互協加盟の互助会の式場の出席者と モニターの回答です。回答数が少ない関係(取引先の18件など)もあります。 ほかに広く参照される調査として、リクルート ブライダル総研の「ゼクシィ結婚トレンド調査」があります。 こちらが公表しているのは新郎新婦が受け取ったご祝儀の総額で、 間柄別の1人あたりの金額は収録されていません。

本ツールの目安と、調査の数値

本ツールの金額は、間柄によって出し方が2通りあります。結果には、どちらの場合も 選んだ間柄に当たる調査の最多回答額と平均額を並べて表示します。

  • 兄弟姉妹・甥姪・そのほかの親族 … 本人が出席する場合の「〇代なら」の値を、 調査の年代別の最多回答額にしています。広く言われている目安(兄弟姉妹・甥姪は5万〜10万円、 そのほかの親族は3万〜5万円)が、調査と大きく離れていたためです。幅は、4つの年代の値の最小〜最大です
  • 友人・同僚、上司、部下・後輩、いとこ … 広く言われている目安です。 調査の最多回答額(いずれも3万円)は、この目安の範囲に入っています
本ツールの
間柄(新郎
新婦があな
たの〜)
調査の区分調査の
最多
回答額
本ツールの
目安(本人
が出席)
友人・同僚友人/職場の同僚3万円3万円
上司職場の部下3万円3万〜5万円
部下・後輩職場の上司3万円3万円
いとこ従兄弟/従姉妹3万円3万〜5万円
兄弟姉妹兄弟/姉妹3万円3万〜5万円(年代別の値)
甥・姪叔父/叔母5万円3万〜10万円(年代別の値)
そのほかの親族上記以外の親戚10万円3万〜10万円(年代別の値)

調査に合わせた3つの間柄の、年代ごとの値は次のとおりです。

間柄年代回答数調査の
最多回答額
平均額本ツール
の値
兄弟姉妹20代785万円43,891円5万円
兄弟姉妹30代883万円54,920円3万円
兄弟姉妹40代403万円・5万円・10万円(同数)82,375円3万円 ※1
兄弟姉妹50代以上910万円161,111円3万円 ※2
甥・姪20代143万円23,571円3万円
甥・姪30代65万円51,667円5万円 ※2
甥・姪40代305万円79,037円5万円
甥・姪50代以上15210万円79,039円10万円
そのほかの親族20代263万円54,231円3万円
そのほかの親族30代195万円51,053円5万円
そのほかの親族40代205万円62,750円5万円
そのほかの親族50代以上7710万円141,104円10万円
  • 「50代以上」には、調査の50代の回答を使っています
  • ※1 最多回答額が同数で並ぶときは、全年代の最多回答額(兄弟姉妹は3万円)を使っています
  • ※2 回答が10人未満の年代は、全年代の最多回答額(兄弟姉妹は3万円、甥・姪は5万円)を使っています
  • 夫婦で出席・返事のあとに欠席の金額は、調査にはありません。本人が出席の値を基準に、 それぞれの幅の中で同じ位置にある金額を示しています

兄弟姉妹の最多回答額は、20代が5万円で、30代の3万円より高くなっています。 一方、平均額は20代から50代まで、年代が上がるほど高くなっています。

実際の金額は地域・ご家庭・式の形式によって異なります。ご友人やご親族と金額を揃えるのが 最も確実です。

金額のマナー

金額そのものより、次の点のほうが確立した慣習として共有されています。

  • 偶数を避ける … 「割り切れる=別れる」を連想させるとされます。 夫婦で出席する場合も、合計が奇数の金額になるようにします。 ただし2万円は「ペア」と解釈して許容されることが多く、近年は一般的です。 8万円も「末広がり」として避けないとされます。 10万円も偶数ですが、全互協の調査では、叔父・叔母(50〜60代)や親戚(50代以上)が 最も多く包んでいる金額です
  • 4と9を避ける … 「死」「苦」を連想させるためとされます
  • 新札を用意する … あらかじめ準備していたことを表すためとされます

2万円が気になる場合は、1万円札1枚+5千円札2枚の計3枚にして 枚数を奇数にする方法があります。

本ツールも、このマナーで避けるとされる金額(4・9と、2万円・8万円・10万円以外の偶数)は、 幅の端にも「〇代なら」の値にも出しません。夫婦で出席の場合は奇数の金額だけを出します。 「〇代なら」の値がこれに当たるときは、上下の金額を並べて示します(夫婦で出席の「5万円か7万円」など)。

表書きと水引

表書き寿/御結婚御祝/御祝
4文字は避けるとされるため、「御結婚祝」より「寿」「御祝」が無難です
水引結び切り(10本)・紅白または金銀
結婚は繰り返さないものとされるため、ほどけない結び切りを使います。 蝶結びは使いません
中袋表に金額を旧字体(金参萬円 など)、裏に住所と氏名
頭に「金」、末尾に「也」を付けることもあります

水引が10本なのは、5本一組を2つ重ねたもので、両家が結ばれることを 表すとされます。

欠席する場合

欠席の場合の包み方には、返事の時期によって違いがあるとされます。

  • 最初から欠席 … 5千円〜1万円程度、または同程度の品物や祝電
  • 出席の返事をしたあとに欠席 … 予定していた額の半分から3分の1。 料理や引出物の手配がすでに済んでいる可能性があるためです
  • 直前の欠席 … 全額を包むという考え方もあります

会費制の場合

会費制の披露宴・パーティーでは、指定された会費を支払えばご祝儀は不要と されるのが一般的です。

ただし地域によっては別途包む慣習もあります。北海道など会費制が主流の地域では、 会費のみとするのが通例です。迷う場合はご友人と揃えるのが無難です。

袱紗(ふくさ)の使い方

ご祝儀袋は袱紗に包んで持参するのが正式とされます。 袋が折れたり汚れたりするのを防ぐ意味もあります。

  • 慶事は暖色系 … 赤・朱・オレンジ・ピンクなど
  • 弔事は寒色系 … 紺・グレー・深緑など
  • 紫はどちらにも使えます … 1枚だけ用意するなら紫が便利です

包み方も慶弔で逆になります。慶事は右開き(左→上→下→右の順に折る)、 弔事は左開き(右→下→上→左の順)です。

受付では袱紗から取り出し、相手から見て正面になる向きで 両手で差し出します。袱紗ごと渡すことはしません。

ご祝儀袋の選び方

包む金額と袋の格を合わせるのが基本とされます。

金額袋の目安
1万円前後水引が印刷された簡素なもの
3万円前後水引が実物で、ほどよい装飾のもの
5万円以上檀紙など厚手の和紙、装飾が豪華なもの

1万円に豪華な袋を使うと中身と釣り合いません。 袋の価格は包む金額の1%程度が目安といわれます。

受付での流れ

  1. 芳名帳に記帳します
  2. 「本日はおめでとうございます」と述べます
  3. 袱紗からご祝儀袋を取り出します
  4. 相手から見て正面の向きで、両手で差し出します

受付の方は新郎新婦のご友人やご親族です。 簡潔に済ませるのが、後ろに並ぶ方への配慮になります。

金額を旧字体で書く理由

中袋の金額は旧字体(大字)で書くのが丁寧とされます。

数字旧字体
1・2・3壱・弐・参
5・7・8伍・七・八
10・万・円拾・萬・圓

3万円なら「金参萬円」あるいは「金参萬圓」と書きます。 旧字体を使うのは、あとから書き足して改ざんされるのを防ぐためです。 「一」に線を足せば「二」になりますが、「壱」は改変が困難です。

漢数字(三万円)でも失礼にはあたりません。読みやすさを優先してかまいません。

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