香典の金額と表書き — 調査データと宗派別の分岐

計算ツール

調査の区分に合わせています
調査データ: —

故人との関係と宗派を選ぶと、実際の調査にもとづく香典額と、 その宗派に応じた表書きを表示します。

金額は調査データをそのまま示しています

本ページの金額は、全日本冠婚葬祭互助協会「香典に関するアンケート調査」の数値です。 当サイトが独自に算出した数値ではありません。

調査主体社団法人全日本冠婚葬祭互助協会 広報委員会
調査対象加盟互助会が受注した個人葬に参列した会葬者
調査方法通夜または告別式で、喪家の承諾を得て会葬者にアンケート票を配布
調査期間平成18年10月1日〜平成19年3月31日
規模配布80,000部/回答4,184件/有効回答3,948件

この調査は約20年前のものです。 同協会は平成8年から5年ごとに調査を続けており、最新は第6回(令和3年度実施)です。 本ツールが金額の分布まで表示できるのは第3回のデータであるため、 表示はこれを用いたうえで、最新調査との比較を次に示します。

最新調査(令和3年度)と比べてどうか

第6回調査は、調査期間が令和3年10月1日〜令和4年3月31日、配布90,000部、 有効回答5,177件です。関係別の最多回答額と平均額を、本ツールが用いている 第3回調査と並べると次のようになります。

故人との関係最多回答額平均額
第3回
H18
第6回
R3
第3回
H18
第6回
R3
祖父母10,0005,00019,94514,942
親100,000100,00064,64959,711
兄弟姉妹50,00050,00040,65445,452
おじ・おば10,00010,00017,14518,285
上記以外の親戚10,00010,00013,48417,000
職場関係5,0005,0005,6976,204
勤務先社員の家族5,0005,0004,6315,336
取引先の関係10,00010,0008,0837,915
友人・その家族5,0005,0005,9056,649
隣人・近所5,0005,0005,0586,285
その他5,0005,0006,3577,814

最多回答額は、15年を経てもほとんど変わっていません。 11の関係のうち動いたのは祖父母だけで、10,000円から5,000円に下がっています。 平均額も、上下はあるものの大きくは動いていません。

そのため本ツールの表示は、最多回答額については現在もおおむね有効と考えられます。 ただし祖父母の欄をご覧になる場合は、最新調査では5,000円が最多である点を加味してください。

なお、両調査は回答者の構成が大きく異なります。 第6回では祖父母を亡くされた方が回答の59.5%を占めており、 参列者の範囲が狭まった時期の調査であることがうかがえます。 関係ごとの回答数が偏っているため、単純な比較には注意が必要です。 最新の数値そのものは、上の出典からご確認いただけます。

「平均額」より「最多回答額」を見てください

調査報告書自身が、葬儀に関するアンケートは平均額が高めに出やすいため、 最多回答額を基準にするのが妥当と述べています。

実際、祖父母の場合は最多回答額が1万円であるのに対し、平均額は約2万円です。 少数の高額回答が平均を押し上げているためで、「ふつうはいくらか」を知りたいときは 最多回答額のほうが実態に近いといえます。

本ツールは両方を表示したうえで、可能な関係については金額の分布も示します。 「いくらが何%だったか」が分かるため、単一の数値より判断しやすくなります。

表書きは宗派で分かれます

宗派によって香典の表書きが仏式・浄土真宗・神式・キリスト教式・不明の5通りに分かれることを示した図
宗派が分からない場合は「御香典」が最も無難

もっとも間違えやすいのが浄土真宗です。浄土真宗では亡くなるとすぐ仏になる という考えから、「御霊前」を用いません。時期にかかわらず「御仏前」とします。

またプロテスタントでも「御霊前」は用いないとされます。 カトリックの「御ミサ料」もプロテスタントでは使いません。

宗派が分からない場合は「御香典」が最も無難です。 どの宗派でも使え、時期も問いません。

水引と袋の選び方

  • 結び切りを使います。弔事は繰り返さないものとされるためです。 蝶結び(ほどいて結び直せる結び)は使いません
  • 色は黒白が一般的ですが、関西・北陸・山陰などでは黄白を 用いる地域があります
  • 高額を包む場合は双銀を使うこともあります
  • 蓮の絵が入った袋は仏式専用です。神式・キリスト教式では避けます

お札は新札を避けます

弔事では新札を避けるのが一般的です。 あらかじめ準備していたと受け取られないようにするためとされます。

手元に新札しかない場合は、一度折り目を付けてから包みます。 逆に、あまりに傷んだお札も避けます。

香典を辞退される場合があります

近年は、香典返しの負担を考えて香典を辞退されることが増えています。 訃報の案内に「香典は辞退申し上げます」と記載がある場合は、その意向にしたがいます。

辞退の案内があるにもかかわらず持参すると、かえってご遺族の負担になります。 案内をよくご確認ください。

連名で出すとき

職場やグループでまとめて包む場合の書き方です。

  • 3名まで … 全員の氏名を書きます。右から目上の順に並べます
  • 4名以上 … 代表者名の左に「外一同」と書き、 全員の氏名を書いた紙を中袋に同封します
  • 部署単位 … 「〇〇株式会社 営業部一同」などとします

連名の場合、香典返しの手配が難しくなります。 一人あたりの金額が少額なら「香典返しは不要」と添えるのが ご遺族への配慮になります。

お札の入れ方

不祝儀袋にお札を入れる向きにも作法があるとされます。

  • 肖像画が裏側・下向きになるように入れます。 悲しみで顔を伏せる、という意味づけがされています
  • 複数枚の場合は向きを揃えます
  • 中袋の表に金額(旧字体が丁寧)、裏に住所と氏名を書きます

ただしこの向きの作法は地域差があり、 逆とする説明も見られます。厳格に守られているものではありません。

渡し方

受付では、袱紗(ふくさ)から取り出して渡します。 袱紗は弔事用の寒色系(紺・グレー・紫)を用います。紫は慶弔どちらにも使えます。

受付で「このたびはご愁傷さまでございます」などと述べ、 相手から見て正面になる向きで両手で差し出します。

金額の端数を避けます

香典では4と9を避けるのが一般的です。 「死」「苦」を連想させるためとされます。

またキリのよい金額にします。5,000円・10,000円・30,000円といった額が選ばれ、 7,000円や15,000円のような中途半端な額は避けられる傾向にあります。

慶事では偶数を避ける慣習がありますが、弔事では偶数を気にしないとされます。 20,000円を包むことも珍しくありません。

後日お渡しする場合

葬儀に参列できなかった場合、後日お渡しするか郵送します。

郵送する場合は現金書留を使います。普通郵便で現金を送ることはできません。 不祝儀袋に入れたうえで現金書留の封筒に入れ、お悔やみの手紙を添えるのが丁寧です。

時期は葬儀後1週間〜1か月以内が目安とされます。 四十九日を過ぎる場合は、表書きを「御仏前」に変えることをご検討ください。

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情報の根拠