御朱印のいただき方 — 手順と初穂料の目安

御朱印は、参拝した証としていただくものです。 はじめての方に向けて、手順と作法をまとめました。

参拝を済ませてからいただきます

鳥居や山門で一礼して入り、手水舎で手と口を清め、参拝を済ませてから授与所で御朱印帳を渡し、初穂料を納めるという順序を示した図
先に御朱印をいただいてから参拝する、という順序ではありません

もっとも大切な点です。御朱印は参拝の証であり、 スタンプラリーの記念品ではありません。

受付が混雑する時期は、先に御朱印帳を預けてから参拝し、帰りに受け取る方式をとる寺社もあります。 その場合は案内に従ってください。

手順

1鳥居・山門で一礼してから入ります
2手水舎で手と口を清めます。柄杓に直接口をつけません
3参拝します。神社は二拝二拍手一拝が一般的です(出雲大社など例外あり)
4社務所・授与所へ。「御朱印をお願いします」と伝えます
5御朱印帳を開いて渡します。書いていただくページを開いておくと親切です
6初穂料(寺院では納経料)をお渡しします。できるだけお釣りの出ない額を用意します

初穂料・納経料の目安

御朱印をいただくときにお納めするお金は、神社では初穂料、寺院では 納経料と呼ばれます(四国八十八ヶ所霊場会や西国三十三所札所会はこの表記です)。

金額の全国的な統計はありません。公表されている例として、四国八十八ヶ所霊場会と 西国三十三所札所会は、2024年4月1日から納経帳への納経料を300円から500円に改定しています (西国は一部の寺院を除く)。見開きの御朱印や特別な御朱印は、これより高いこともあります。

金額は寺社ごとに異なるので、授与所の掲示をご確認ください。 小銭を用意しておくと受付での手間が減ります。

御朱印帳について

  • 寺社で購入できます。オリジナルの御朱印帳を用意している寺社も多くあります
  • 文具店や書店でも購入できます。蛇腹式(じゃばら)が一般的です
  • 神社と寺院で御朱印帳を分ける方もいます。 必須ではありませんが、寺院によっては神社と同じ帳面への記帳を断られる場合があります
  • ノートや自由帳への記帳は、断られることが多いです

気をつけたいこと

  • 書いていただいている間は静かに待ちます。写真撮影は控えます
  • 「書き置き」のみの寺社があります。あらかじめ和紙に書かれたものを授与する方式で、 御朱印帳に貼って保管します
  • 御朱印を授与していない寺社もあります。浄土真宗の寺院など、 教義上の理由で行わない場合があります
  • 受付時間が限られます。夕方で終了する寺社が多いため、事前にご確認ください

御朱印は「集める」ものではありません

近年は御朱印を目的とした参拝が増え、寺社側が負担を感じているという声もあります。

御朱印はあくまで参拝の証です。 数を集めることより、一つひとつの参拝を大切にされることをおすすめします。

御朱印とは何か

御朱印はもともと、寺院に写経を納めた証として授与されたものといわれます。 「納経印」という呼び方が残っているのはこの名残です。

のちに写経を納めなくても参拝の証としていただけるようになり、 神社にも広がりました。スタンプではなく、その場で墨書していただくもので、 書き手によって筆致が異なります。

記載される内容

要素内容
中央の朱印神社名・社格・神紋など
中央の墨書神社名・寺院名、寺院では本尊名のことも
右上「奉拝」(謹んで拝みます、の意)
左下参拝日

参拝日が入るため、いつ訪れたかの記録にもなります。 旅の記録として振り返れるのが御朱印の魅力のひとつです。

御朱印帳の使い方

  • 表紙に名前を書いておく … 預けたときの取り違えを防げます。 記名欄が付いている御朱印帳もあります
  • 裏面も使えます … 蛇腹式は両面使えますが、 墨が裏写りする場合があるため片面のみ使う方もいます
  • 1ページ目を空けておく … 伊勢神宮など特定の社寺のために 最初のページを空けておく方もいます。必須ではありません
  • 保管 … 神棚や仏壇、あるいは本棚の目線より高い位置に。 特別な決まりはありませんが、丁寧に扱います

混雑する時期

次の時期は受付が混み合い、待ち時間が長くなります。

  • 正月三が日 … 初詣。書き置き対応になる社寺が多くあります
  • 大安・一粒万倍日 … 縁起をかつぐ方が集中します
  • 限定御朱印の授与日 … 例大祭や季節限定のものが出る日
  • 連休 … 観光を兼ねた参拝が増えます

ゆっくりいただきたい場合は、平日の午前中が比較的空いています。

御朱印帳を忘れたとき

御朱印帳を忘れた場合、多くの社寺で書き置き(半紙に書かれたもの)を いただけます。あとで御朱印帳に貼って保管します。

その場で御朱印帳を購入する方法もあります。 オリジナルの御朱印帳は、その社寺を訪れた記念にもなります。

神社と寺院で御朱印帳を分けるか

よくお尋ねがある点ですが、分けなければならないという決まりはありません。 1冊に神社と寺院の御朱印が混在していても、多くの寺社で問題なく授与されます。

ただし、次の理由から分けている方もいます。

  • ごく一部の寺社では、混在していると断られることがあるとされます
  • あとから見返したときに整理しやすい
  • 四国八十八箇所や西国三十三所などの専用の納経帳を使う場合は、 そもそも別の帳面になります

はじめての場合は1冊で差し支えありません。 参拝先が増えて気になるようになってから分けても遅くありません。

いただいた御朱印はどう扱うか

御朱印は参拝の証であり、御札や御守りに準じるものとされます。 そのため、扱いにも次のような考え方があります。

  • 保管 … 神棚や仏壇、あるいは清浄で目線より高い場所に置くのが丁寧とされます。 決まりではないため、書棚に大切に保管しても差し支えありません
  • 書き終えたとき … 手元に置いておいてかまいません。 処分される場合は、寺社の納札所に納めるか、お焚き上げを依頼します。 一般のごみとして出すことは避けられています
  • ご本人が亡くなられたとき … 棺に納める、寺社に納めるなど、 ご家庭やご縁のある寺社の考え方に従います

いずれも慣習であり、法令や統一された規則があるわけではありません。 迷われた場合は、いただいた寺社にお尋ねになるのが確実です。

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